2022.06.25
悲しみの果てから、希望を託された憲法9条の重み
他界した母から、子どもの頃の戦争の話をよく聞かされた。
「5才の時に父さんが亡くなり、母さんは朝から晩まで働きづめ。末の弟は親戚にあずけられ、数年たって戻ってきた時、本も沢山持たされ帰ってきたけど、じいちゃんがその本を、こんなものはいらないと全部燃やしてしまったんだよ」と。
私はその話を聞いて、とても切なく悲しかった。
戦争は、家族が一緒に暮らすことや、子どもが世界を拡げることを奪うものだと。
焼夷弾が火花のように落ちてきた。そのとてつもなく巨大な鉄の残骸を資料館でみてゾッとした。
いわんやミサイル、核兵器。想像を絶する。
今はドローンで、命が奪われ、街が歴史が文化が壊される。アフガニスタンでも、ウクライナでも。
深い悲しみ、おさえようのない怒りは消えることがない。
武力や暴力で、平和を築くことはできない。
負の連鎖を止めよう。そのための憲法9条。
歴史によって、世界の最先端を私たち主権者は託されている。
あまりある悲しみの果てから、希望を託された憲法9条を、私は決して手放さない。
戦争と戦争の準備に力を注ぐことを断固拒否する。