「史上最悪の介護保険改定を許さない!」院内集会

11月18日、衆議院議員会館で開催された「#史上最悪の介護保険改定を許さない?」院内集会に参加しました。

(主催、史上最悪の介護保険改定を許さない!会)

 子育てや介護は、皆で力をあわせ分かち合うと、喜びや幸せが膨らむものだと、私は自身の体験や仕事からも感じています。それは1人ひとりの育ちや尊厳を大切にする営みだから。

 でも、孤立し孤独の中で背負い始めると、その絶え間ない日常が、重圧となって積み重なり、時に存在を否定してしまいたくなる衝動にもかられてしまう。

 介護保険は、介護を個人や家族責任におわせるのではなく、社会全体で支えていこうと始まった制度のはずだったが、今回の制度改悪(自己負担2割を標準にする。要介護1・2の訪問介護、通所介護を地域支援・総合事業に移す。ケアプランを有料にする。福祉用具の一部レンタルを買い取りにする。施設にロボットを導入して、職員配置を減らす)は、その根幹を切り崩すものだ。

集会の中で、

・富山の介護従事者の方々は、「米騒動は富山から始まった。介護騒動をおこしたい?」

「この改悪がとおったら、介護地獄がはじまる」と強く抗議し「良い介護を止めるな?」と訴えた。

・100人の医師と共に、7000人以上を在宅ケアで診ている医師は、

「介護の仕事は、業務内容に応じた給与がもらえていない。介護報酬もあまりに安すぎる。制度改悪で、介護の人手不足が更に深刻に。コロナ禍、ケアの現場は軽くあしらわれている。濃厚接触かさけられないのに、手当てもつかない」と告発し、

「介護保険を改善しないと、社会に不幸が増えていく」と語った。

・長く、介護の研究に携わっている大学教授は、

「介護保険の中の帳尻はもう限界。介護職は全国で210万人。どんな小さな町でも雇用を創出し、地域経済を支えている。そうした視点で活性化させる必要がある」と展望を示した。

どれも、現場から発せられる、まっとうな声だーと深く共感。

この声を政治にいかし、介護保険改定の中止を。高齢者の尊厳を守り、地域経済を再生させていきたい!

続々と会場に集まる
司会者の上野千鶴子さん(左)
寸劇で介護保険の問題を伝える、介護ヘルパーさん達
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