リサイクルの中間処理施設を見学

2月2日午前中、北区資源循環推進審議会の委員として、北区がリサイクルのために中間処理を委託している「トベ商事」の作業所を見学しました。

北区役所から足立区へバスで移動。作業所に入る前に、ヘルメットと作業騒音の中、説明をスムーズに聞けるように昨年より導入されたイヤホーンを装着して作業場の中へ。最初に、「びんの回収作業」を見学。

びん・缶の集団回収で見慣れたボックスがありました。
リターナブルびんの抜き取り作業
ガラスではないものも混ざっているので分別が必要。

びんの回収では、

メーカーの企画びんで繰り返し使用できる「リターナブルびん」(洗浄し、メーカーに出荷)と、1回だけ使うワンウエイびんを選別。更に、透明、茶色、その他と色選別し出荷。びん以外の混入物も、人の手で選別しています。

びんの中身が入ったままで出されるものは、中をの除かなければならず、大変に困るーと。コロナ禍以降で、1.5倍に増えた!と。
そんなびんが山とありました(涙)気をつけよう!!

次は、缶の回収。

スチール缶とアルミ缶に分別します。缶から缶へのリサイクルの他、スチール缶は建築資材の鉄骨や鉄筋、アルミ缶は自動車部品やOA機器、家電の部品へ活用されるとのこと。大きな磁石を用いて、効率的に作業をすすめます。

スチール缶は梱包あたり60㎏、アルミ缶は梱包あたり15㎏

びん・缶回収作業場は、中身に入っている液体・固体など、十分洗浄されていない面もあり、作業場の臭気も鼻をついた。夏場はもっと大変だろうと想像し、中をゆすぐ必要性を実感。

次は、ペットボトルの回収作業所。

集まってくるペットボトル

プレスされ梱包にして、工場内のストックヤードに保管。

北区のペットボトル梱包

騒音に配慮した防音室の中で、粉砕機に水をいれ(乾燥したままだと熱でへんしょくしてしまうため)洗浄しながら、1次、2次と粉砕し、風力でラベルなどを取り除きながら、8~10mm程度のフレークに加工する。

Aフレークは純度高く、リサイクルでペットボトルへ
Bフレークは工業用などに使用

近年、ペットボトルを入れ物にして、針(動物のインシュリン注射など)やたばこの吸い殻、錠剤などが入ってくる場合があり、作業の安全性の上でも、苦慮しているとのこと。これは本当に注意したい。

そして、いよいよ廃プラスチックの回収。

昨年、北区では滝野川地区で10月からスタート。作業員が袋を開いて、廃プラ以外のものを選別していく。これは本当に大変だ。
廃プラスチックの梱包

北区滝野川地区の廃プラスチック回収は1日1.5トン。今年4月から全区でスタートするが、一日5~6トンを見込んでいる。都内の廃プラ回収で、廃プラ以外の混入率は10~12%とのこと、滝野川地区の混入率は8~9%、全区展開でどうなるか~

廃プラスチックの回収に、電池なども入っていることあり、発火、火事の原因にもなっているため、発火した際、自動的に消火栓が作動する安全対策も強化しているとー。

最後は、不燃ごみ。

強力な磁石で、分別を効率的に。

不燃物は、なんと17品目ほどの選別が必要。スプレー缶、蛍光灯、ガラス、電池、ライター、電化製品などなど、

これもほとんど人が選別!!本当に大変です。

リサイクルのための中間施設、その行程を見学し、ごみ分別資源化の意識が高まるとともに、最終は人の力ヒューマンパワーで選別していることに、頭がさがる思いがしました。自分自身も徹底するようにしたいと思います。

また、そもそも脱プラスチック、またリサイクルしやすい生産のあり方へ改善する必要があるとも感じました。

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