防災対策特別委員会の報告

 7月16日 北区議会防災特別委員会が開会となりました。今年度、私自身はこの委員会の委員長を担うことになりました。会派の委員は、ながいともこ委員です。委員会の冒頭で「国の防災計画が6月に改定となり北区のとりくみにもいかしながら、緊張感をもって任にあたっていきたい」とご挨拶。

 委員会の報告事項では、

 ・災害時の他自治体からの応援をどう受けていくかなどの「北区災害時受援応援計画」を新規でつくっていくことや「避難所の運営マニュアルの見直し」をすすめること。

 ・北区内19カ所の自主防災組織単位ごとに、その地域に見合った防災地区計画を策定するために、

地元町会・自治会をはじめ、様々な団体や住民参加でワークショップ形式で計画策定を実施し、モデルでスタートした堀船地区の1回目の様子が報告(約30名が参加し、各町会ごとでグループワーク。地域の危険場所や注意点などを出し合いながら地域マップづくり)されました。

 地区防災計画策定時の幅広い住民参加について、私自身も6月の本会議質問で要望していたので良かったと感じました。この後、2回の会合を重ね、計画を策定していく予定。まとめた内容については冊子にして地域に配布し共有していく予定です。

・防災情報の発信強化については、「北区総合防災情報システム」「北区防災ポータル」「北区防災アプリ(8月より)」で実施。

 防災アプリでは、家族などの安否確認コミュニティ機能、プッシュ通知(北区から特にお知らせしなければならない事を携帯に表示)あり、ながい委員から、「使い方の講習など区民向けに行うことや、AEDの位置情報も掲載して欲しい」旨を要望し、区は「検討する」と答えました。

・大規模水害時に、高台に区民が一時的に避難できるよう協定を締結した新たな場所として、

財務省西ヶ原研修合同庁舎(130人)および自衛隊十条駐屯地体育館(600人)が報告されました。

・大規模水害時、高台避難が困難な方への「個別避難計画作成」の進捗については、

 R5年度から着手した、優先度A(要介護4・5、愛の手帳1~2度、精神障害者保健福祉手帳1級など)については、104人中83名完成した。

 R6年度に取り組む優先度B(要介護3、障害者手帳1~3級など)については、調査票を2576人に発送した中で、計画の作成に同意した方が1003人。そのうち自力避難不可で支援者なしの322人について、個別避難計画の作成対象とすることとした。

 その他の方は基本、自分でマイタイムラインを作ってもらうとのことで、提出があったのは358人中 81人。ながい委員はマイタイムラインの作成支援をと改めて要望しました。

 また、ながい委員からは「いずれも移動手段が課題であるが取り組み状況は」と質問があり、北区は「具体的には、区立の在宅サービス施設の車両や、災害協定を結んでいるタクシー事業者など検討しているが、A・Bあわせてどれぐらいの車両が必要かは、それぞれの計画が見えてきてからあらためて検討する」と答えました。

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