第29回 「平和のための北区の戦争展」で考える

 北区の民主団体や個人が実行委員会をつくり、毎年、北とぴあ地下展示ホールを会場に開催している「平和のための北区の戦争展」は、今年が第29回目。8月24日(土)25日(日)に開催されました。

 草の根から市民運動として平和をつくっていく地道な貴重な取り組みであり、展示物も毎回、国際、国内情勢をふまえながらの力作が並びます。

 今年は、戦争が庶民のくらしや考え、こころに影響を及ぼしていく国のプロバガンダを感じることができる展示物もあり、目をひきました。

 ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルによるパレスチナ侵攻・ジェノサイド、今も目を覆うような惨状が続き、無辜の市民の人生が壊され、命が奪われていることは耐え難く、あまりに理不尽です。

 そして、アメリカの対中国戦略に組み込まれ、戦闘機の爆買い、沖縄をはじめとした基地強化、うなぎのぼりの防衛予算(軍事費)増強、日本の自衛隊が米軍と一体に他国での戦闘行為に加わえる体制づくりが着々と進められ、憲法そのものにも自衛隊を明記していこうという動きに、強い危機感を感じます。

 戦争によって生まれる悲しみ、憎しみは負の連鎖となってゆく。軍備増強による脅し、戦争の準備で平和は築けないことは世界情勢をもれば明らかです。

 平和は、戦争しない外交の力でこそ築いてゆかなければならない。もっとも現実的な建設的アプローチだと考えます。

紙芝居で戦争マインドを醸成

音声資料 漫才コンビの戦争風刺も

標語ポスター

王子区隣組回報

戦時下の服装

沖縄戦を考える ガマの中で火炎放射器を受け、多くの人が殺されました

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