決算委員会6日目、歳入・特別会計の集中審議

1、学校の修繕、改築における国、都の補助金については、

 猛暑が続く中、学校の築年数の経過、電化製品の寿命などでエアコンの効きが悪くなったり、壊れて使えないクラスもでている。速やかに修繕してほしい。また学校建築の断熱化も進めてほしいと考えているが

(1)エアコン設置について国や都の補助金はどうなっているか。R5年度の設置実績は

(単年度事業で国の補助金の対象となる。普通教室への転用に伴う空調設置や給食室への空調設置が対象に。実績14校、1429万円余。リノベーションや増築棟で設置する場合は、全体の工事費に含めて補助金を申請)

(2)補助率はどれくらいか。緊急の小規模修繕は対象になるのか。

(国は7分の2、工事費が400万円以上の工事が対象、小規模な修繕は対象外。都は6分の1)

(3)国の補助少ない。更に小規模修繕は補助がないため北区が一般財源で対応しなければならない。十分対応できているか。またメーカーによっては部品がすぐそろわない場合もあると聞くがどう対応しているか。

(R5年度は15校修繕した。すぐ代替えできない時は、冷風機を入れ、復旧のために区内事業者の協力も得ている。その他、遊休施設エアコンなど活用)

(4)学校建物の壁や窓、天井の断熱化の国・都の補助金はどうなっているか。その実績は。

(断熱化は単独の補助メニューなく、改築、リノベーション、増築棟の全体の工事費の一部として補助対象に。都の北、東十条、第4岩渕、浮間で実施。今後は八幡小・豊川小のリノベーション工事で実施予定)

(5)エアコン設置の更新、断熱化を計画的に推進してほしいがどうか。(既存校舎ではリノベーションの際に計画的にすすめる)

(6)現在、改築、リノベは学校全体でどの程度、進捗しているか。(3割~4割) 

2、区民税について

 納税者人口の増加や1人当たりの納税額が増え、区民税は12年間伸び続けていると。しかし、区民のくらしや営業が楽になっているのかーという実感はご相談からも感じられない。むしろ物価高でくらしが厳しくなったという声や相談の方が多い。

 北区の納税状況からも考えてみたい。区で毎年発行の「税務概要」に、住民税の所得割額算出の基になる課税標準額別の納税者数が掲載されている。

(1)令和5年度における課税標準額の100万円以下の人数と構成比割合、同様に200万円以下、300万円以下、更には課税標準額が700万円を超える場合についてお示しください。

(100万円以下25.9%、200万円以下は53.3%、300万円以下72% 700万円超えは5.6%)

 年収のイメージで、課税標準額200万以下は、控除の種類にもよるが、仮に、自分の基礎控除と社会保険料以外に控除できるものがないという状況であれば、年収300万円~400万円くらいではないか。非正規雇用、単身者、子どものいない方々、女性や若い世代の大半がこの層にあたる。 

(3)北区の納税者7割をしめる所得層の方々の所得が増え、くらしが安定することが、区民全体の幸福度、満足度が増すことにつながり、更には税収増にもつながると考えるがどうか。

(ビックデータをもちあわせていないので分析難しいが、この間5年間を比較すると低所得層が減り、高額所得層が増加している。全体として所得水準があがっていると認識している)

(4)住民税については、前年所得への課税となるため、支払う年に収入が減る場合の困難さについては、区民のくらしに寄り添い、分割納付などの相談対応を丁寧に行うよう求める。

(生活困窮の方もいるので、丁寧に生活実態をうかがい総合的に判断して対応する)

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