2025.01.19
子どもアドボカシーや公共の再生を考える
1月18日(土)~19日(日)全国フェミニスト議員連盟ウインターセミナーin愛知に参加しました。
1日目は「社会的養護の子ども達の人権について」と題し、一般社団法人子どもアドボカシ―センターNAGAYA事務局長の原京子さんが講演。
2016年の児童福祉法改正で、児童福祉の理念が子どもの権利条約の精神をふまえたものになり、その第2条は子どもの意見表明権が位置付けられている。
子どもアドボカシーとは、子どもが話したいことを自ら話せるよう支援したり、必要な場合には子どもの依頼や承諾を得て子どもの思いや意見を代わって表明することであり、子どもの側にたって支援する人を子どもアドボケイトとよんでいる。
子ども自身が自己決定について、主導権を得られるようエンパワメントし、子どもの信頼を得られるための独立性や守秘、平等、子ども参加の原則にたって対応できる人の存在は、とりわけ社会的養護が必要な子ども達にとっては大切であり、北区でも今後、児童相談所や一時保護所設置が計画されており、区として子どもアドボカシ―ト講座の推奨、子どもアドボケイトの配置をすすめるよう求めていきたい。
2日目は、ウインク愛知を会場に、東京都杉並区の岸本区長が「区民とともに変える杉並の政治」と、題して講演。
地方自治とは?公共の再生の意義・意味とは?を考える内容であり、とても参考になった。とりわけ、新自由主義的な人件費コストカット経済は、労働者の実質賃金を抑制し、非正規雇用の増大、とりわけ若年、高齢、女性などでは非正規雇用が55~65%をしめるまでに拡大させた。
こうした新自由主義の流れを改善するため、今こそ公共の再生をすすめ、自治体の公共調達能力を活用し、例えば、公契約条例の労働報酬下限額の引き上げ、非正規である会計年度任用職員の賃金、手当のアップや再任用年数上限の撤廃、生理休暇、ボランティア休暇の取得、子育て世代の一部2時間時短労働を、正規・非正規を問わず、小学校6年生まで拡大するなど、事業を推進している姿勢はすばらしいと感じた。北区の事業にも活かしていきたい。
同僚の愛知県日進市ごとうみき市議と会場でご挨拶(^^)
時間のあいまに、名古屋市市政資料館(旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎・留置場を保存)へ。日本初の女性弁護士の1人である三淵嘉子氏は、名古屋地方裁判所で初の女性判事となりました。