2025.03.22
循環するひとつのつながり「いのち」の取り組み
3月22日(土)北とぴあドームホールで、NPO法人北区リサイクラー活動機構が主催したSDGsシネマ「明日塾」に参加しました。
「北区の食とリサイクル」の現状と課題について、北区リサイクル清掃課長より報告があり、NPO法人コンポスト東京のコンポストアドバイザー美喜子さんの講演と、映画「食べることは生きること~アリス・ウォータースのおいしい革命」を鑑賞しました。
北区のごみの現状では、
R5年度で年間53420トン、R4年度比で約1割減となり、23区の中で断トツの削減率とのこと。プラスチックの分別回収も本格化し、ごみの減量・資源化を更にすすめていくため、
現在改定中の北区一般廃棄物処理基本計画2025(案)では、ごみゼロの未来にむけ、みんなでつくる資源循環のまちを基本理念に、3つの重点施策(1、生ごみの減量の推進、2、プラスチックの資源循環の推進、3、事業系ごみ減量の取り組みに対する支援)を掲げています。
北区の生ごみは、可燃ごみの中で34%と一番高い比重の占め(内訳、調理くず76.9%、食べのこし16.5%、未利用食品6.6%)、減量のために、1人1人ができることとして(残さず食べる。必要な分だけ買う。リデュースクッキング、生ごみ処理機を使った減量、フードドライブへの食品提供)を推奨することや、R7年度の新規事業として、区内飲食店の生ごみを収集しバイオマス処理を実施するなど、事業系生ごみを減らそうプロジェクトの取り組みが紹介されました。
コンポストアドバイザーの美喜子さんからは、生ごみを捨てずにコンポストで堆肥(土)にし、野菜を育て、それを食べるという、循環するひとつのつながり「いのち」の取り組みを、にある国有地1500㎡を活用し、オーガニックなみんなの畑「#原宿はらっぱファーム」で行っていくプロジェクトについてご案内。
生ごみの資源化、コンポストについて、フランスのパリ市は面積でみると23区の6分の1であるが、コンポストの数は市の直営も含め900以上もあり、コミュニストコンポストの先進都市であり、駅の中や公園、自宅から数分のところに生ごみを分別可能な場所があるとのこと。(韓国でも生ごみリサイクルは100%と)日本は欧米などに比べても、だいぶ遅れをとっているので拡げていきましょうとよびかけ。
映画上映では、オーガニックの母と称されている、アリス・ウォータース氏が、日本の農家や学校給食の現場を訪ね、交流する様子が写し出されました。土地を耕し、日々、生きるための食糧を生産してくれ、いのちと地球環境を守り・育てている農家・農業・生産者さんが一番!(ファーマーズ・ファースト)とのリスペクトの姿勢と実践に、とても感動しました。「食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。さあみんなで動きましょう。気候危機を止め、地球と私たち自身の健康の回復のために」アリス・ウォータース。 自分自身もそうした意識でくらしを見直したいと思う。

コンポストアドバイザー美喜子さんの講演

