避難所運営ゲームHUG防災講座

避難所の運営については、この間の災害時の教訓から、女性や子ども、高齢者や障害者などへの対応、トイレや物資の配置場所、洗濯物の干し場など、避難所開設や運営にあたり、多様な避難者への配慮について、瞬時に決定し、実施していくことが求められています。

H(避難所)U(運営)G(ゲーム)は、そうした様々な人が集まる災害時の避難所の運営を、グループで考える防災シミュレーションゲーム。北区NPO・ボランティアぷらざの職員の協力で行われました。

参加者5~6人で1グループとなり、テーブルの上に置かれた、避難所(学校体育館)やその周辺の平面図がかかれた模造紙、1階・2階の教室分の用紙に、用意された250人分の避難者カードをどれだけ適切に配置できるか。また、避難所で起こる様々な出来事やトラブルに、どう対応していくかを相談しながら決めていきます。

状況設定は3月中旬、M8規模の地震が起き、建物・家などが倒壊、土砂災害、ライフラインも使用できないという状況で、避難所に人が次々集まってくるというもの。ぷらざの職員の方が、避難者の状況(カードに年齢、性別、国籍、それぞれが抱える事情が書かれている)を早口に次々と読み上げ、グループでそのカード(人)の配置を考えました。

受付をどこに置くか、通路や動線をどう確保し、一人一人の状況や特性により、どうエリア分けを設定するかなどなど検討することがたくさん。トイレはどうするか、着替えの場所は。集まってくる物資はどこに集めるか。車やペット同伴で避難してきた方の対応にも迫られました。

多様性では、授乳が必要な乳幼児を連れた親子、アレルギーを持っている子どもがいる家族、両親を亡くし1人で避難してきた子ども。うつやメンタル不調を抱え大勢の中でいられない人。持病や体調不良を抱える80代~90代の高齢者や障がい者、外国籍の方や、バス旅行のご一行様への対応など、個別対応や独自スペースを確保する判断も、、。

はじめて会ったグループの方々と、短時間で真剣に相談し合い、役割分担をしながら作業を行い、結束力を高めていく過程も、とても貴重な体験となりました。

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