自立支援センター北寮の内覧会

 自立支援センターとは、23区特別区内でホームレスの状況で生活をされている方や、そうした状態になる恐れのある方(ネットカフェで寝泊まりされていたり、会社の寮などを退去し住むところがない)などに対し、就労による自立と社会生活への復帰を基本に支援する施設(利用者負担なし)です。

 H12年度から、東京都と特別区が共同して事業を実施し、拠点施設として、23区を5つのブロックにわけ、それぞれに1カ所の自立支援センターを設置しています。北区は台東区、荒川区、文京区と共に、第2ブロックに所属し。5年毎に各区もちまわりでセンターを設置し、今年の3月31日からは北区が当番区として、区内に自立支援センター(運営委託先は社会福祉法人有隣協会)が開設の運びとなりました。

 3月28日、議会や地域住民にむけ、施設の内覧会が行われ、北区の生活福祉課と共に、施設を運営する社会福祉法人の職員さんが施設内の紹介、支援事業の内容についてお話してくれました。

 各居室は、コロナ感染症などの経過やプライバシー確保も考慮し全室個室。洗面や洗濯、お風呂、トイレ、食堂(お弁当)などは共有スペースとなっています。生活の場の他に、面談や就労支援(東京労働局から職業相談員の方が派遣、就活のためのスーツや靴、Yシャツなども用意)の相談室、研修室、健康相談などを行う医務室も配置されていました。

 対象となる方は、10代から60代まで幅広く、福祉事務所を通じて入居が決まり、約6ヵ月をめどに、一時的な保護、健康回復、就労支援、各種相談などの自立支援が行われ、働きながらアパート転居のための初期費用をためて、就労継続・転居先での自立生活ができるよう支援が行われるとのこと。

 1人1人に対し、自立に向けた伴走支援が行われていく様子をお話頂きました。様々な困難も抱え、中・長期の寄り添い支援が必要な方も多いと思われます。必要な方が、同施設を活用し、安定した自立生活へと進むようにと願っています。

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