2025.05.21
深刻な物価高騰、猛暑から区民の命とくらしを守る緊急要望を区長へ申し入れ
5月21日、日本共産党北区議員団は、山田加奈子区長へ以下、緊急の申し入れを行いました。
長引く物価高騰が、区民のいのちとくらしを直撃しています。物価の上昇は、あらゆる品目に拡がり、食品では4月から4225品目が値上げされました。中でも米は、5kgの平均価格が1年前の倍以上の4220円、16週連続の高値更新にまで至っています。電気・ガスの国の補助が3月までで打ち切りとなり、家計をさらに圧迫しています。
こうした下で、子育て世帯や高齢者世帯からは、「食事の回数や量を減らしている」、「電気代がこわくてエアコンがつけられない」などの声が聞かれ、子どもたちの成長・発達や区民の命にかかわる懸念が拡がっています。
また、事業者にとっても介護報酬が切り下げられた訪問介護事業所をはじめ、事業の存続にかかわる極めて重大な事態となっています。区民が必要な食事を確保でき、酷暑を乗り切ることができるよう、以下の対策を求めました。
1、消費税の廃止をめざし当面5%に減税、インボイス中止を国に求めること
【必要な食事確保支援】
2、低所得者、高齢者、子育て世帯等に、1万円のお米券を配布すること
3、学校給食の単価は、区の責任において米飯給食の提供を保障し、給食の質を維持する価格に設定する こと
4、私立学校、外国人学校に通う世帯へ、昼食費を支援・補助すること
5、高齢者会食サービス、子ども食堂やフードバンクの支援団体への支援を拡充すること
【中小企業への支援】
6、介護・障がい・保育施設や、医療機関等に対する物価高騰支援を再実施すること
7、区内中小事業所に対し、物価高騰対策として光熱水費補助など直接支援を行うこと
8、銭湯への燃料費補助を引き上げ、高齢者ヘルシー入浴補助券の枚数を増やすこと
【低所得世帯への支援】
9、生活保護世帯に物価高騰対策支援金、夏季見舞金等を支給すること
10、生活保護世帯、住民税非課税および均等割のみ課税世帯、高齢者・障がい者・ひとり親世帯等に対し、エアコンの購入・設置・修理費および電気代等の助成を行うこと 以上
山田区長からは、「区民のいのちを守ることは行政として最も必要なこと。国や東京都が検討している対応もみながら、区として優先順位も含め判断していきたい」と対応しました。
