2025.09.22
森林整備体験で学んだこと発表会
9月21日(日)、北区が今年6月7日~8日に群馬県中之条町で、7月25日~27日には北海道清水町で実施した、森林整備体験事業に参加した小学生高学年児童の報告会が開催されました。私も昨年、中之条、今年は清水町での事業を見学させて頂いたので、子ども達の報告をとても楽しみに参加しました。グループごとに分かれて、互いの学びを交流したのち、前に出て発表します。
植樹・間採体験では、「土が重かった」「等間隔で植えることが大事」「植樹は達成感があった。森林をつくっていく大切な活動」「木が育つのに何年もかかる。自分が植えた木が大きくなるのを創造するのが楽しい」「木が大きくなるのに45年もかかる。木材、紙など資源を大切に使いたい」「木はCO2を吸って地球温暖化に役にたつ。木を植えることは未来につながることを伝えたい」「木を切る時に倒れる方向を考え、切込みの角度を決めたりロープの引っ張り方もゆっくり行う」「のこぎりも始めて使った」「チェーンソーの音が大きくて驚いた」「林業は木を切るだけでなく、沢山の時間をかけて木を育てることも知った」「製材したもので工作できて楽しかった」
中之条や清水町の子ども達やホームステイなどの交流については、「初めての出会いだったけど話したら仲良くなれた」「最初は緊張したけど、友達ができた」「ファミリーや地域の人とも交流できて楽しかっ」「北海道と東京は離れているけど、これからも仲良くしたい」等々の学びが発表されました。
前半の部「きたECO道場」で講師をつとめた、東京家政大学の環境共生学教授の宮本康司さんが、子ども達の発表を聞き、以下にお話されました。
「植樹のやり方、伐採の方法を知り、工作したりと、普通のくらしではじめての体験をしたり、木や森にかかわっている人への意識をもってくれた。ここ23区でくらしていることと切り離さないで、自分たちのくらしの中で気にしてほしい」「木が育つことに30年40年もかかる。空間や時間に意識が向いたことを忘れないでほしい」「木を植えたことで、心に何かうわったものがあった。大切にしてほしい」と。
子ども達の発表をうかがい、私自身もとても感動しました。今後も森林整備体験事業を充実・継続していけるよう応援したいと思います。


