「住み続けられる未来の北区について考えよう」国連を支える世界こども未来会議in KITA-ku 2025

12月7日(土)、北区議会議事堂の委員会室および本会議場にて、国連を支える世界こども未来会議in KITA-ku 2025が開催(主催、東京都北区・一般社団法人ピースコミュニケーション)され、区立小学校4~6年生の子ども達が未来の北区について、グループで話し合い発表しました。

一般社団法人ピースコミュニケーションが主催する「国連を支える世界こども未来会議」(以降、こども未来会議)とは、世界の子ども達が集まり、SDGsを軸として平和で豊かな世界について表現し語りあうピースコミュニケーションの場です。(2019年よりスタート。2022年度から国内各地で開催。こども家庭庁・外務省・東京都などが後援。2023年2月に国連本部よりタイトルの認証を受け、駐日各国大使館や国連本部と連携し展開)北区は今回で3回目の参加となります。

今回のテーマは「住み続けられる北区を実現するにはどうしたらよいか」です。

初対面のこども達同士、どうやって話し合いがすすめられていくのか?私も興味津々。

まずは、AからGまでの5人毎のグループに分かれ、グループごとに大学生や若者のファシリテーターが入り、ワークショップのオリエンテーション。最初は自己紹介から。お互いの心臓の音を聞きながら、生きていること親近感を実感。緊張していた雰囲気が随分和らぎます。(5感を活用するってすごい)

続いて、自分が何を大切にしているか。自分の幸せにとって大事なことをカード(友情、自然、思いやり、感謝、熱中、達成、愛情等など)から選んで自己紹介し、みながより良く生きることのイメージをお互いに交流する時間を経て(大人がやっても面白いですね~)本題へ。

ファシリテーターの方の働きかけも受けながら、子ども達が意見アイデアをカードにどんどん書き出し、グループでの発表に向けて何をテーマにするか。大事と思ったこと。その理由。そのために自分達が明日からできることは何かをまとめ模造紙に表現していく姿をみて、短時間の中ですごい!と、頼もしく感じました。

発表は区議会本会議場で。いつもは議員が座っている議席に子ども達が座り、グループ毎に前へ出て、プロジェクターに模造紙のまとめを映しながら全員参加で説明しました。(区議会議場に子ども達が入るのは子ども議会がなくなって以来、久しぶりのことで感慨深く。主権者教育としても大事な機会と改めて実感)

8つの全てのグループが、排気ガスやごみの削減、緑や川の保全など、CO2の削減、地球温暖化対策、環境を良くしていきたいというテーマでの発表となりました。

「子どもも大人も歩いて楽しめるスタンプラリールートをつくって環境に優しい北区にしたい」「まちのポイ捨てを減らし、きれいなまちにしたい」「地域の人と一緒に、ごみひろいボランティアを行い、参加者に商店街クーポン券を配布し地域活性化にもつなげたい」「イベントの前後でごみ拾いを行い、きれいな北区をアピールし信頼につなげたい」「自然が大事なので、地域の人と協力して、公園などで植物を育てたい」との内容で身近なアクションにも感心しました。

審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは「地域の人と協力して公園などで植物を育てること。種や苗から育て、交流し、日本の在来種も学びながら身近な人にも伝えていきたい。ポスターやインターネットなどでも拡げたい」と発表したチームでした。

今、北区では学校教育や生涯教育、環境課の取り組みとして、植物を育て学習にいかす、ビオトープづくりや環境学習などの実践、カーボンオフセットにつながる森林整備体験事業として、友好都市交流の中之条や十勝清水町での植樹体験なども行っています。

子どもたちの提案をいかし、さらにその活動を地域の方々、多世代交流の中でも拡げて、人のつながりや場所の拡大を進めていけるといいなあと感じました。

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