2020.11.22
ひとり親世帯臨時給付金の追加交付を
新型コロナ緊急アクション&新型コロナ緊急対策自治体議員の会で、オンライン勉強会を実施。テーマはコロナ禍におけるひとり親家庭の状況、しんぐるまあーずフォーラムの会代表の赤石千衣子さんがお話されました。以下、要旨です。
会では、コロナ禍の下、「だいじょうぶだよプロジェクト」として、お米や肉、野菜などをパッケージして届ける活動を実施。10月までに2315世帯に。食品と一緒にアンケートを同封しているが、「いっせい休校中、給食がなくて大変だた」「収入が減っただけでなく、昼食代が1~2万円増えた」「子ども達のご飯を優先し、自分は1日1食が2日に1食に」との窮状が寄せられた。メールマガジンの登録も3100件が、6300件と2倍に。また「ひとりじゃないと思えた」との声や、子ども達の笑顔の写真等が寄せられたりもした。
7月には、専門家の力も借りて、1800人の大規模調査も実施。コロナによる雇用・収入への影響が「おおいにあった」38.5%、「ある程度あった」32.3%で、あわせて7割に及び(特に影響を受けた職業は、サービス業63.1%、生産工程職57.4%、販売業55.4%)その結果、40%以上のシングルマザーが減収。3~4割の人が主食の米や肉・野菜を買うことができなかったと回答。子どもの服や靴は7割が買えなかったことがあると回答している。
また、生活が大変であるのに、生活保護を受けたくない人が多い。説得してもなかなか受けたがらない。バッシングの影響があるのではないか。悩みをかかえ、うつ傾向の方も少なくない。離婚協議中、別居中の方は手当も受けられず、とても厳しい。母子世帯の生活・雇用の悪化による経済的困難は継続しており、今後も困難が増す可能性がある。ひとり親世帯臨時特別給付金など、追加の手立て、経済的支援がとても重要と強調されました。
お話を聞いて改めて、児童扶養手当の増額や給付金の追加支給を、国や東京都に求めるとともに、北区としても独自支援を拡充する必要があると痛感しました。