「脱炭素社会」で私たちのライフスタイルはどうなるの?

 21日、赤羽エコーひろば館で「脱炭素社会」で私たちのライフスタイルはどうなるの?と題し、学習会が開かれました。主催は「北区版SDGsライフ宣言」起草市民会議。

 冒頭、法政大学准教授であり、起草市民会議の呼びかけ人である谷本有美子さんから、市民会議の取り組みについて報告がありました。

 1994年に北区では富士見橋エコーひろば館がオープンし、その当時から「明日塾」を中心に、環境問題についてグローバルに学び、地域でアクションしていくスタンスで30年間活動してきた。これから2030年に向け、目標をもって地域からSDGsを考えていこう、私たち一人一人がライフスタイルを変えていくための「まちの活動」をすすめていこうとよびかけていきたい。

 北区版SDGsライフ宣言の骨子、つくり方としては、・環境分野からローカルアジェンダをつくる。・市民一人一人がライフスタイルを変えていく取り組み。・地球温暖化はいのちや健康にも影響する課題であり、持続可能なエネルギー、生態系も視野にいれる。・1991年に行った「エコーライフ宣言」を参考に。・意見を聞き、柔軟に創り上げる。・2022年春を目標に宣言を起草するーをポイントにすすめたい。

 そして、起草市民会議は開放型のネットワークであり、多様な市民、セクターの方々が色々関わりながら、この指とまれ方式で行いたい。参加したらその人はメンバーと位置づけ、来春まで宣言を作成するまでの時限的な活動とする旨、説明がありました。

 続いて、一般社団法人地球温暖化防止全国ネット専務理事の秋元智子さんが、タイトルのテーマでご講演。 

 世界の気候危機の現状について、IPCC(気候変動政府間パネル)と温暖化の国際交渉の関係の経緯、また、今年2021年のCOP26開催では、地球温暖化は人間の影響があることが「疑う余地がない」とされ、平均気温の上昇については1.5度以内に抑え、石炭火力発電について、段階的に削減するとした合意文書を採択。CO2の累積排出量を制限し、少なくとも正味ゼロを達成し、他の温室効果ガスも大幅に削減する必要が改めて強調されたこと。更に、日本における昨今の温暖化の状況についてお話頂きました。

 こうした実態や課題を受けて、私たちのくらしの中ではどう考え、取り組んでいけばよいのか、エアコンは熱中症予防や節電効果があること。建物の断熱性能を上げること。移動手段も公共交通や自転車、徒歩の移動が健康にも良いこと。ごみの減量、プラスティックのリサイクル、衣類のリユース・リサイクル、食品ロスについてなど、ゼロカーボンアクションの具体的な提案を頂き、脱炭素のくらしのためにも、食もエネルギーも地産地消がやっぱり重要だ!と感じました。とても勉強になりました。

赤羽エコーひろば館

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