2021.12.05
これ以上、ごみが減らせるの?
「北区版SDGsライフ宣言」起草市民会議が主催した第2回オンライン講座に参加しました。テーマは、「これ以上、ごみは減らせるの?」~SDGs持続可能な社会をつくるために、考えよう~
講師は、浅利美鈴(京都大学大学院地球環境学堂准教授)さん。京都大学の学生時代から、「京大ごみ部」を立ち上げ、家庭ごみ、食品ロス、災害廃棄物、プラスチックごみなどの研究を続けてきたと自己紹介がありました。
まずは「ごみについて考えてみましょう」と、京都市と京大が一緒に、1980年代から5年毎に実施している「ごみ調査」の結果について、以下、報告がありました。
家庭ごみの重量内のうちわけは、①「食料品」が4割、②「使い捨て商品」が2割。使い捨て商品の中で増えているのが、大人用オムツやパット、ペット用シートも増加している。(少子高齢化の反映)今後も増えていくのでは?
食品は「生ごみ」その内訳の半分は調理くずだが、半分は食べ残し(食べられるのに捨てられてる)によるもの。いわゆる食品ロスである。食品ロスは、気候危機を解決していくことにもつながると指摘しました。
それでは、どうやって「食品ロス」をなくしていくのか?その具体的な方法について、以下にご紹介頂きました。
1、消費期限を見て、こまめな冷蔵庫管理を行う。
2、食品の収納庫の数を減らし、良いものを少なめに購入する。
3、買い物は、空腹時の時はさける。計画的に買い物をする。
4、おすそわけ=フードドライブへの協力
5、外食や宴会の際には、お持ち帰り(ドギーバック)を活用する。
「衣類」について、国内での在庫は約82万トンに対し、家庭から手離した衣類は75万トン。そのうち65%が廃棄される。もったいない状況である。
以上の内容から、大量消費でリサイクルには限界あり、「元栓を閉めていく」取り組みが必要と強調されました。
お話をうかがい、改めて食品ロスがいかに多いのかを痛感し、毎日の生活の中で、消費者一人一人が食品ロスをなくしていく生活様式、行動変容の内容を学び、実践してくことが大事と感じました。