悲しみの果てから、希望を託された憲法9条の重み

他界した母から、子どもの頃の戦争の話をよく聞かされた。

「5才の時に父さんが亡くなり、母さんは朝から晩まで働きづめ。末の弟は親戚にあずけられ、数年たって戻ってきた時、本も沢山持たされ帰ってきたけど、じいちゃんがその本を、こんなものはいらないと全部燃やしてしまったんだよ」と。

私はその話を聞いて、とても切なく悲しかった。

戦争は、家族が一緒に暮らすことや、子どもが世界を拡げることを奪うものだと。

焼夷弾が火花のように落ちてきた。そのとてつもなく巨大な鉄の残骸を資料館でみてゾッとした。

いわんやミサイル、核兵器。想像を絶する。

今はドローンで、命が奪われ、街が歴史が文化が壊される。アフガニスタンでも、ウクライナでも。

深い悲しみ、おさえようのない怒りは消えることがない。

武力や暴力で、平和を築くことはできない。

負の連鎖を止めよう。そのための憲法9条。

歴史によって、世界の最先端を私たち主権者は託されている。

あまりある悲しみの果てから、希望を託された憲法9条を、私は決して手放さない。

戦争と戦争の準備に力を注ぐことを断固拒否する。

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