2022.10.01
都内公共施設初!「Nearly ZEB」認証建築物エコルとごし見学
以前から本会議質問でも要望していた環境にやさしい建築物「ZEB」都内第1号の「エコルとごし」(品川区立環境学習交流施設)に行ってきました(^^)
ZEB(ゼブ)とは、Net Zero Energy Building (ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称です。快適な室内環境を実現しながら、省エネにより使うえエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーを創り出し(創エネ)、建物に使うエネルギー収支をゼロにすることを目指した建築物のことで、カーボンゼロをめざし、北区でも環境基本計画で整備が位置づけられた施設です。
今年度オープンした品川区の本施設は「Nearly ZEB」認証建築物で、年間エネルギー消費量の91%削減がみこまれているとのこと!すご~い!!
目の前が戸越公園という緑に恵まれ、かつての武家屋敷の庭園や池もあり、とても心地よい環境に設置された3階建ての建築物。ご案内されている「ZEB関連施設ツアー」に参加し、指定管理職員の方からご説明を頂き見学しました。
建物の内装基調は木材仕様。遮音、防音の効果もあり。品川区の交流自治体である高知県や福岡県などの木材や都内では多摩産材を使用し、地産地消にも貢献。国内の森林を活用することで放置林を防ぎ、森の循環(古い木から若い木を植栽することによりCO2吸収が進む効果や雨水を蓄える機能、土砂崩れ防止)をすすめることにもなると。
館内の照明はすべてLED。人感センサーにより、人がいる時だけ電気がつきます。
ZEBは、環境配慮もしつつ人間の快適性も重視。階下を移動する階段を広くとり、風の流れで自動開閉する窓を設置し、通風を確保。ガラスは断熱。窓ガラスは実は一番、熱を通すそう。窓ガラスの断熱は、温度管理のキモですね。
窓には緑のカーテン(キズタ)も作られ、雨水利用で機械が自動的にプランターに注水してくれるそう。開設当初より、緑が育っているようです。涼しげ~。雨水利用はトイレの洗浄にも活用されています。塩素消毒して使うので、見た目もきれいな水でした。お風呂200杯分、約4万リットル!!
空調設備は、いくつもしかけあり。風の道を確保するほかに、地中熱を利用。地中熱は年間を通じて18~19度と変わらないため、地中100メートルまで穴を掘り、夏は涼しく、冬は暖かい空気を送ります。足元から排気口を設置、床に丸い排気口をつくり風を送ったり~。
そして、壁も漆喰で、湿度調節にひとやくかっています。
いよいよ創エネの太陽光パネル(パネル奥の白い設備が蓄電池)288枚あり。7月の採光で1日215キロワット、家11件分の電力が作れたと。8月は、LEDでエネルギー消費を減らしていることもあり、太陽光でつくったエネルギーの方が利用より多かったそうです。パネルの管理は、1年に1回点検。砂埃の清掃などは適時。
施設の電気が、施設設置の創エネで大半、まかなえたら良いですね~!すばらしい。
2階は、この施設の一つのコンセプトである、環境を楽しく学べるコーナー。壁面を使った大型映像で、子どもはもちろん大人も楽しく学べるほか、戸越公園なども活用し、ワークショップ形式の体験学習イベントも企画・開催。
午前中の短い時間でしたが、関心しきり、とても勉強になりました。施設そのものの居心地もよし。親子連れの家族や、子どもが友達と一緒に過ごしながら、環境についても気軽に楽しく学べる施設いいですね~。北区の取り組みにも活かしていきたいです。