マイクロプラスチック問題を学ぶ

 ほくと医療生協が組合員さんと共に取り組んでいるSDGS、環境への取り組みの一環として開催された学習会に参加しました。今回のテーマは、マイクロプラスチックについて。

 ニューヨーク市の小学校5年生が2年間かけて、プラスチック汚染問題解決のために学び、自分のくらしだけでなく、学校や議会、行政にも働きかけるなどアクションし変化を生み出してきた活動が「マイクロプラスチックストーリー」という映画となり、その映画づくりに携わった佐竹敦子さんからお話をうかがいました。

 ニューヨーク市の学校では、昼食をとるカフェテリアに、毎日86万枚もの発泡スチロールが捨てられていたとのこと。その毎日30~40袋にもなるプラごみを、子ども主体に分別し、4袋にした学校での取り組みが大きな話題に。なぜそのような活動ができたのか?

 そのことの必要性、なぜ大事なのかを主体的な学びを通じて子ども達がつかんでいったとのこと。

 人間の経済活動が生み出したプラスチック、マイクロプラスチック、そしてマイクロファイバー(化学繊維のくず洋服からぬけおちる)などが、川や海、そして食べ物、空気中にまで拡がり、海だけでなく、今や人体や地球全体の汚染に拡がっていることや、

 それがどんな影響になるのか。どんな意味なのか。人類は未だ十分に解明できてはいないが、環境汚染、地球温暖化、気候危機に影響を及ぼしていることは確かなこと。

 そして、動物は何の罪もないのに、海も生き物のいのちが傷つけられ、奪われていることへの憤り、まわりまわって自分達自身の命にも影響してくる等、ジャスティスの問題としても子ども達は共鳴し、モチベーションになった等など、、、。

 子ども達自身が海辺での調査やプラごみの収集にも携わり情報・データを収集し、それをもとに考え、声をあげ、社会を変えている様子が生き生きと語られました。

 北区でも、廃プラスチックのリサイクルの取り組みとして、今年4月からプラスチックの分別収集が全域でスタートしています。一方で、プラスチックは完全にリサイクルできるものではなく、根本的には量を減らす(リデュース)ことが求められています。世界の海には、マイクロプラスチックが、51兆個あると言われている(国連発表)目もくらむような量です。減らすために根本的に社会の仕組み、システムをつくることがどうしても必要です。

 全国の自治体の先進事例にも学んで、発砲スチロールの廃止、企業と連携した量り売りなどの推進、水やお茶のマイボトルでの吸水、自動販売機でのNOペットボトル化、リユース食器の推進、地産地消で廃プラを外に出さず自区内処理をする仕組みをつくる等など、北区で取り組める事業を考え拡げていきたいと考えました。

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