2024.10.15
北区議会区民生活委員会「大牟田アリーナ」を視察
10月15日(火)区民生活委員会にて、福岡県大牟田市の「大牟田アリーナ」について視察しました。
今年4月からオープンされた市民体育館「大牟田アリーナ」は、庁舎かと思うほど大きな施設で外観にまず圧倒されました。アリーナ隣では旧市民体育館が解体工事中。そこは今後、駐車場と芝生広場になり、令和8年度オープン予定とのこと。
アリーナ建設の経緯や施設の特徴について、現体育協会会長から以下、説明を受けました。
・旧市民体育館がS49年建設で老朽化していたこと。更に、障害者の福祉体育施設や労働福祉会館などの区民施設も同様の課題を抱えていた。更には、スポーツ団体や市民からの新体育館や武道場建設の要望もふまえ、障害のある方を含めた共生の体育館として建設していこうと構想された。
・施設の特徴としては、1、スポーツをする市民、団体が使いやすく管理しやすい施設に。また、国体など大きな競技会開催、テレビ中継にも必要な規模と照度を設定した。2、ランニングコストを抑える(12分の1にした)ために輻射式の空調システムとし、1階アリーナと2階を分けて管理。3、2階の中央駐車場から施設にアクセスできるようブリッジを設置。障害者やSOGIにも配慮し、誰でも使用できるみんなのトイレや更衣室、シャワー室を整備。廊下も広くとった。4、鉄骨造10000平米、メインアリーナはバスケ4面、バレー5面、観客席約1500席、サブアリーナはバスケ2面、テニス4面、武道場、卓球室、トレーニングジムルームも設置。市民から好評である。
・財源は、全体で約51億円。うち国庫補助が2分の1。ほかは過疎債地方交付税もあり、市としての一般会計からは約8億円で整備できた。(東京都23区は、地方交付税不交付団体にて状況に違いあり)
・運営は、地元の体育協会が指定管理を受託し、利用者の立場で施設管理を実施している。
説明を伺った後、アリーナを見学させて頂きました。ランニングコストを抑える輻射式の空調システムは送風が少なく、バトミントンや卓球でも好評とのこと。温度は24℃程度を持続でき、今夏も快適だったと説明あり。
北区でも今後、桐ヶ丘体育館の建替え計画などが課題であり、建設コストのみならずランニングコストの抑える工夫が必要と感じました。スポーツを通じ、健康寿命の延伸や地域経済の活性化へつなげたいとの市の熱意を感じました。
壁の黒い部分が輻射式空調システム
観客席は約1500席~!!
武道場もひろ~い
トレーニングルーム シャワー室もあり
障がい者の方が使用できる長いベットもあり
大牟田市は三池炭鉱があり、駅にも石炭が、、、