気候危機とエネルギー問題を学ぶ

 1月24日(金)再エネ100%社会をめざすカフェに参加し、自然エネルギー切替を提唱する国際環境NGO FoE Japanの吉田氏がお話した「気候危機と日本のエネルギー政策」を聴講しました。

 気候変動により、世界中で洪水や巨大台風、干ばつなどの異常気象が多発しています。その原因は、先進国の温室効果ガスを排出する経済活動(日本は世界第6位の排出国)である。

 一方、その影響を受けるのは、温室効果ガスを排出していない発展途上国の貧困層であり、多くは、気候変動に対応する能力や資金、技術も十分ではありません。こうした不公平を正していこうという考えが「気候正義(クライメートジャステイス)」であり、日本でも世界でも若者が声を上げ行動しています(未来のための金曜日)

 解決のためには、生態系や人々のくらしへの配慮を前提とする社会への「変革(システム・チェンジ)」が不可欠です。

 具体的には、エネルギー消費の大幅削減。2050年には持続可能な形で再エネ100%。石炭火力は2030年までに廃止。原発はゼロ、新型炉は開発しないなど、大量生産・大量消費の経済社会から、自然と共に生きる持続可能な民主的な社会への転換が必要。

 2024年度の現在、日本では第7次エネルギー計画の見直しが行われているが、原子力依存の低減と言う文言を削除し、原発推進の姿勢となったり、未だ化石燃料を維持しようとしていることは、問題ではないか。

 エネルギー構造の民主化、地域分散、地域主体へと転換し、持続可能な再エネにシフトするため、1人1人、自分事、家庭ごと、事業者としても身近なとろから、再エネ重視の電力会社へパワーシフトをすすめ、周囲にも知らせたり、学び交流する機会を増やしていこうと呼びかけました。

「気候変動かるた」で交流。学びながら楽しめました。

会場となったニシイケバレイ、ビルの谷間に現れる古民家をリフォームしたカフェ。あたたかくて居心地のよい空間でした。

 

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