太陽がほしい

 日本軍が行った戦時性暴力の事実が、被害を受けた中国人女性や元日本兵の証言を通じて伝えられるドキュメンタリー映画を鑑賞。

 映像では、高齢の被害女性が貧しい暮らしの中、医療も十分に受けられず、監督らが支援活動の中で、病院へつなぐ場面が何度も出てくる。中国は日本との国交回復の一方、国家としての戦争損害賠償請求を放棄していることも背景にあるのでは。

 被害者の女性と加害者の兵士が、長い年月を経て、同じ人間として言葉を交わす瞬間も。

 日本に対する謝罪と賠償を求めて、裁判を行った万愛花さんが、病床で切々と語った言葉が胸にささる。「奪われた真理をとりもどす。私が死ぬ前に真実を与えてください」

これ以前の記事を見る