平和のための戦争展

 今年で25回目となる「平和のための戦争展」は、平和を願う区内団体や個人が実行委員会形式で継続して取り組んでいる展示会です。

 かつて、多くの軍用地を抱え「軍都」と呼ばれた北区。戦後も米軍が使用していた時期がありました。その後、十条駐屯地の解放運動の中で「展示会」に取り組もうと、1995年からスタートし、戦争や平和運動にかかわる様々な展示や作品、証言、文化活動など、区民の自主的で多彩な取り組みが重ねられています。

 今年は25回を節目に、実行委員会で「東京都北区戦争遺構MAP」が作成されたのが圧巻でした。

 展示では、赤羽の被服本省を中心に作られた軍服や、沖縄のガマを探索した撮影した写真を語るコーナーなど、区民から寄せられた資料をもとに内容が充実。

 アニメ映画では、沖縄戦のひめゆり部隊をとりあげた「ひめゆり」、特別企画の映画「金子文子と朴烈」も鑑賞し、私自身も現在の沖縄・韓国などへの日本の対応につながる問題として深く考えさせられました。

 戦争の被害・加害の実相を学び、真摯に向き合い、自分自身の人権や平和に対する意識や行動を問い続けながら、区民の皆さんと共に、平和な北区をつくるために努力を重ねたい。


これ以前の記事を見る