第2回北区自立支援協議会は書面開催

 1月31日に開催される予定だった「第2回東京都北区自立支援協議会」は、コロナ感染拡大のため、書面開催となりました。北区議会健康福祉委員会の正副委員長は、同協議会委員のため、副委員長を担っている私も委員の一人となっています。

 今回の議題は、1、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」構築推進のための取り組み状況について、2、生活介護施設の整備について、3、地域生活支援拠点の整備状況についてです。

 1については、現在、精神病床における長期入院(1年以上の北区民は286人、うち65歳以上が65%)や、精神障害者保健福祉手帳の取得者の増加(H28年度末2678人、令和3年11月3736人と、約40%増)の中、第6期北区障害者福祉計画にもとづき、入院から地域生活への移行を支援する「地域包括ケアシステム」の構築を進めるもので、

 令和3年度、学識経験者や医療・保健・福祉関係者の参加による「協議の場」を設置。令和4年度は、協議の場を通じて、連携体制を強化するべく、入院している方々の実態調査や、地域生活に必要な社会資源を紹介するリーフレットの作成・配布、ピアサポーターの養成講座を実施、基幹相談支援センターに新たに精神保健福祉士などを増員する計画です。

 私は、精神障害は目に見える形で外からわかりにくく、それゆえ周囲の理解促進が重要であること。地域への移行に伴う第一歩として、家族に頼らずとも住まいを確保できるよう、居住支援協議会との連携、受け皿の構築を進めてほしい旨、意見を伝えました。

 2については、区内の知的障害の方を対象にした生活介護施設が、現状の施設の空き状況と特別支援学校卒業予定者を考慮すると、令和5年時点で定員超過が見込まれるため、旧桜田小学校跡地(王子5-2-8)を活用し、施設を整備する報告です。

 施設内容は、1階(生活介護、定員12名程度)、2階(就労継続支援B型、定員20名)、令和4年度改修工事、令和4年8月、2階に第2あゆみ福祉センター(社会福祉法人あゆみ)移転。令和5年4月に、1階の生活介護施設が開設予定です。(運営は社会福祉法人あゆみの妥当性審査を行う)

 私は、生活介護施設の安定的運営のために、公共施設の積極的活用や財政支援を区単独でも実施して、更なる増設を図ってほしいこと、重度の身体障害の方の受け入れも増やしてほしい旨、意見を述べました。

 3つ目は、地域生活支援拠点(障害者の重度化、高齢化や親亡き後をみすえ、居住支援のための機能をもつ場所や体制、①相談、②緊急時の受け入れ、③体験の機会・場、④人材確保・養成、⑤地域の体制づくり)の整備状況として、

 令和3年3月、重度障害者グループホーム「らららたきのがわ」が開設、令和4年度は、「就労・生活支援センター飛鳥晴山苑」が、緊急一時の受け入れや体験宿泊の居室を新たに整備する内容です。

 私は、2と同様、緊急一時やショートスティ、宿泊訓練施設、グループホームの増設を推進するほか、保護者や関係者から切望されている区内に入所施設を整備することも具体化をはかってほしい旨、重ねて要請しました。

 

 

これ以前の記事を見る