2022年度(R4年度)北区予算案、過去最大の予算規模

 北区は8日、内示会において、2022年度の北区予算案を発表しました。

 昨年度に続き、コロナ禍での予算編成となりましたが、特別区税が、前年比で約18億円の増。特別区交付金も約69億円の増となり、歳入の大幅増により、一般会計の予算規模は、前年度比82億円増、過去最大の1620億円となりました。

 これを受け、前年度、緊急的な財源対策として休止していた事業を再開すると共に、新たな事業としてSDGs推進にむけ、北区ゼロカーボンシティ宣言をふまえた取り組みや、多様性社会の推進、コロナ対策などを盛り込みました。

 主な事業としては、介護や障がい、保育、医療施設等へ特別給付金の支給に、6.5億円余。施設のコロナ感染対策や従事者への慰労金にもあてることができます。(事業者1か所あたり基本50万円に、規模や定員により加算あり)

 パートナーシップ宣誓制度の実施や、困難を抱える女性へのLINE相談やアウトリーチ相談の実施、外国人向けの日本語教室の開催、庁舎使用電力への再生可能エネルギーの導入、事業所等への再エネ・省エネ機器導入補助の拡充。

 大規模水害を想定した、要配慮者に対する避難行動支援計画の策定、地震・水害対策特集号の北区ニュースの全戸配布。

 児童相談所等複合施設の整備、子どもの見守り、食品提供を無料で行う「フードパントリー」、コミュニティバスの新規路線導入などが盛り込まれました。

 一方、「本格的なまちづくり」に対応するとして、十条、赤羽、王子、東十条など駅周辺の開発事業を推進するほか、庁舎を含む施設建設基金、まちづくり基金にほ、それぞれ10億円、学校改築基金に約11億円を新たに積みたてます。

 基金の積み立ても、R3年度末、過去最多の621億円となりました。うち、コロナ対策などに使える財政調整基金は、ほぼ横倍いの173億円までつみあがっています。

 これから始まる予算議会でも、切実な区民要望をとりあげます。

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