日本国憲法施行75年 今こそ、9条を選びとる決意を

 3年ぶりのリアル「憲法大集会」が、有明防災公園で開催され、私自身も決意を持って参加しました。

ウクライナ危機に乗じて、自民党や維新の会などの改憲派の動きが強力になっているからです。

 台湾有事(日本が攻められてはいない。他国への内政干渉ではないか)を念頭に、米軍との集団的自衛権行使、反撃能力(敵基地攻撃能力)という名の先制攻撃を可能にするため、メデイアや言論に圧をかけ世論を煽り、憲法審査会開け。9条改定。核共有だ。防衛費GDP2%(今の2倍、約11兆円)だと、戦争する国づくりへまっしぐらともいえる様相です。

 ロシア軍によるウクライナ侵略は、かつての日本軍によるアジア諸国への侵略戦争を想記させます。

 憲法9条は、数千万人に及ぶアジアの人々、日本でも数百万人もの多大な命の犠牲を反省し、政府の行為によって、二度と再び戦争の惨禍をくり返してはならないと世界に約束し、権力者を縛っているもの。

 憲法集会で、大江京子弁護士(改憲問題対策法律家六団体連絡会事務局長)は、「軍事力強化で人々が本当に守られるのか?」と問いかけ、敵基地攻撃能力の保持は、3つの危険があると指摘しました。

1、全面戦争を呼び込む。2、軍事同盟、軍事力強化で果てしない軍拡競争となり、他国からみると脅威。3、安全保障環境は、脅威となる原因を議論し、脅威をなくすために外交努力を尽くすもの。 「今こそ主権者が、憲法9条を選びなおす決意と覚悟を持って、憲法改悪を阻止しよう」と呼びかけました。

「自由に語ろうトークイベント」では、

竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名余教授)から、

 9条がなくなれば、軍事費を抑え込み、民生費に予算を振り向ける力が崩れ、ものすごい勢いで軍拡になる。生活が良くならないのに、税金だけは上がっていく。戦争時の日本は、国家予算の6~7割が軍事費で、社会保障には使われなかった。だから、女性はいっさいがただ働き。戦争とジェンダーは?がっている。

 今、働く人の5人に2人は非正規。女性は5割を超え、モノを言えない。声を出せない状況におかれている。軍事費が膨れ上がれば、くらしの予算はどんどん削られるのは明らかだ。「くらしが大変で、選挙や憲法どころじゃない」という声あるが、くらしを豊かにするためにこそ、憲法改定をやめさせよう。

元山仁士郎さん(辺野古県民投票の会・大学院生)からは、

 今年は、沖縄復帰50年。先月、沖縄県民大会も行われた。その時「何で沖縄は日本に戻ったのか?」との質問が出され、「当時、米軍の統治下で、人権侵害もあり、基本的人権が尊重される憲法のもとに、日本に戻りたいと考えた」との話があった。

 しかし、今、沖縄はどうなのか?「台湾有事」「敵基地攻撃」というが、それはどこですか?まきこまれるのは沖縄ですよ。沖縄をまた捨て石にするのか。戦場にしていいのか。

 武器を捨てて、もっと話し合おうよ。武力じゃなく解決する手段を追及することが、人権が守られ、遠回りにみえるかもしれないが近道ではないのか。参議院選挙にむけて頑張っていこう。

ミンスイさん(在日ビルマ市民労働組合会長)からは、

日本は戦争するんですか?戦争はいっさいいらない。武器をたくさん持っている国が横暴を振るっている。武器を捨てよ。私たちは人間だ。

在日華僑の林さん、移住連の佐藤さんからも、アジアとの共生、外国籍の方の労働や人権の問題がお話されました。

それぞれの皆さんのお話は、本当にそのとおりだと共感し、胸がいっぱいになりました。私も主権者としての責任をはたしたい。

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