地域で支える・地域で見守る子育て 豊島区児童虐待防止区民講演会

10月31日、豊島区児童虐待防止区民講演会~地域で支える・地域で見守る子育て~を受講しました。

豊島区では、来年2月1日、豊島区児童相談所が開設予定とのこと。

児童相談所と子ども家庭支援センター、そして、母子保健をになう健康相談所の3つの機関が連携し、切れ目のない支援をめざすコンセプトで施設が設置されます。

第2部のシンポジウムでは、

豊島区の上記3機関の職員の方々のほかに、

こどもシェルターやこどもアドボカシーに取り組む社会福祉法人カリヨン子どもセンター理事の坪井さん、妊娠SOS相談や安心できる居場所に取り組んでいるNPO法人ピッコラーレ代表理事の中島さん、母子生活支援施設愛の家ファミリーホーム施設長の宇波さんより、行政とも連携を密にしている取り組みを伺うことができました。

その中で、課題になっていることは、

子どもに対し、

・子どもの声をどこで聴くのかー子どもの参加する場面で、声を聴きながら制度をつくることが大切。

・支援者同志が、互いの情報共有をはかり、顔の見える関係で連携すること。

・目の前の一人の子どもを救うこと。

・妊娠した子ども、少女が、妊娠何週からでも、気軽に立ち寄れる安心安全にいられる居場所があること。助産師の支援も重要。(母子支援施設や婦人保護施設もあるが、DV被害者の受け入れも行っており、オープンな施設ではないことやハードルが高い課題ある)

・生まれた後の保育・子育て、どこで子どもを育てていきたいか―という点も、母子保健は地域が大事。子どもが子どもを育てていることへのフォロー。実際は育てることが大変、母子ともに大事にされるように。

・親が頼れなくても、子どものまわりにいる大人、どんな大人に出会えているか大事。専門職でなくても、助け合ったり、話したり、しんどい時にそばにいてくれる。とのお話を伺い、

親子に対する地域のあたたかいまなざしと、つながりあえる人をたくさん増やしていくことの重要性を学ぶことができました。

これ以前の記事を見る