区民生活委員会行政視察 西都市 西都はじめるプロジェクトについて

 10月31日火曜日、区民生活委員会視察2日目は、宮崎県西都市へ。西都はじめるプロジェクトについて学びました。

 西都市では、2010年から2020年までの10年間で約3000人の人口減、特に10~20代の若い世代の転出超過により人口減となってしまったため、将来をみすえ、若者・子育て世代の定着をはかるべく、

「さいと未来創世総合戦略」を作成し、移住・定着支援の強化、関係人口の創出に取り組んできたとのこと。

 事業実施にむけては、地方の移住を検討している都市圏在住の20~30代にWebアンケートを行い、ニーズ調査を実施して、西都市としてのコンセプトを決めた結果、「自然をいかし、農業を中心としたシゴト」と「遊びや子育てといったクラシ」が融合したライフスタイルーに定め、プロモーションを行った点が、市の魅力と移住希望市民のマッチングをはかる点で重要と感じました。

 2021年から「西都はじめるPROJECT」として、商いなどの起業・創業サポートと、基幹産業である就農サポート、更には、コワーキングスペースも開設。移住の住まい確保では、空き家マッチングや住宅取得助成金、移住支援金を用意し、第二子以降の保育料無料など子育てサポートも充実させた結果、

 同年、子育て世代が転入超過との成果となったことはすばらしいと感じました。今後は安定的、継続的に支援事業を実施するため、2023年から、一般社団法人まちづくり西都KOKOKARAに委託し、専任職員を配置されたそうです。

 また、移住支援の際、生活の糧である就労の確保という点で、西都市は県内でもトップりぺルの創業支援事業補助、最大160万円を実施していました。

 施設の改修、家賃、会社登記の申請、広報費、経営アドバイザー費用などにあてられるとのこと。財源は国の交付金を活用しているため再来年以降の財源確保に課題もあるが、令和3年から今年度までの3年間で、41件の創業支援実績をあげたことは、すばらしいと感じました。北区の創業支援、空き店舗活用にもいかしていきたい。

令和2年に新庁舎がスタートしたとのこと。ふきぬけエントランス、オープンスペースがおしゃれでした。

西都市には、古墳群が有名。四季折々で古墳の周囲に花が一面に咲く。秋はコスモス。

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