シティプロモーション、都市ブランド推進委員会視察

 北区議会都市ブランド推進特別委員会で、1月20~21日と岐阜県恵那市、及び岐阜県岐阜市を視察しました。テーマは「大河ドラマ館」を中心としたシティプロモーションについてです。

 北区飛鳥山公園内に、晩年居住された渋沢栄一氏が、新1万円札の顔に決定したことを受け、飛鳥山公園内にある渋沢資料館を訪れる方が増えてきています。

 更には、来年のNHK大河ドラマの主人公に「渋沢栄一」が決定したことを受け、北区としても渋沢栄一氏誕生の埼玉県深谷市や観光協会など民間との連携協定を締結し、大河ドラマ館を含めた様々な環境整備など準備をすすめているところであり、区議会の委員会として、19日(日)から放映がスタートした「麒麟がくる」の大河ドラマ館を設置している自治体にお話を伺いました。

 20日は、明智光秀ゆかりの地、岐阜県恵那市です。「愛される明智光秀、明智より始まる戦国浪漫」をコンセプトに、ぎふ恵那大河ドラマ館を、日本大正村 大正ロマン館に設置していました。

 大河ドラマ館の整備費は、令和元年度、約3200万円。大正ロマン館には、明智光秀にかかわるお土産や物産も地元町民、商店の協力で多数そろえ、観光客が楽しめる状況あり。

 人口4万人の恵那市には、明智光秀公の産湯の井戸、供養塔や学問所、母である於牧の方の墓所など、歴史的な遺産も数多くあり、大河ドラマ館の展示とあわせて、恵那市の歴史遺産を活用して、「ゆかりの地散策パンフレット」「山城散策」「周遊イベント」などの面的なアプローチを事業化している点が、工夫されていると感じました。

 ドラマ館のある明智町は、名鉄鉄道の恵那駅から各駅10駅の最終駅「明智」駅下車。単線、1両列車から見える山里の風景をながめながら向かう道すがらも想像力をかきたてるものがありましたが、こうした機会がなければ、なかなか訪れる機会には恵まれないかもしれないとも感じ、恵那市としては、朝ドラ「半分青い」に連続してシティプロモーションの機会になっているのでと感じました。

 名鉄鉄道は、1時間に1便という運行状況にて、観光バスを活用しての来客も見込み、駐車場も市の遊休地を活用して整備、トイレ等の設置も行っていました。こうした観光客を受け入れる環境の整備は、それぞれの自治体の状況に応じて、工夫が必要だと感じました。

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