保健所、訪問看護、ヘルパーステーションの連携による食糧支援

過日の新型コロナウイルス感染症対策特別委員会の中で、コロナ感染者の支援の一つ「食糧支援」について、東京都、北区からの配送ルートの他に、ヘルパーステーションを通じての食糧支援について報告されました。その内容について、改めて担当課にお話を伺いました。以下、どのような仕組みかご紹介します。

スタートは、今年の初め、第6波のコロナ感染拡大で、自宅療養者が数多く発生した際、北区では保健所と医師会、民間の訪問看護ステーションが連携し、医療管理の必要な高齢者の往診や訪問看護を行い在宅療養を支援しました。

その時、東京都や北区から配達されるレトルト食品などの品目では、高齢者が実際に食べることができない状況があり、個別に対応した食品を届けることができないかとの課題に照らして、つくった仕組みです。

訪問看護師が個別対応が必要だと判断した区民に対し、北区が提携した区内の介護事業所に相談。行けますよと受けてくれた事業所ヘルパーさんが、直接、区民と連絡をとり、どんなものが食べられるか確認し、北区が提携した区内にある小規模スーパー(5~6カ所)で食品を購入し、区民に届けるという流れ。

後日、小規模スーパーから、北区に食料購入費用が請求され、区民本人の負担はないというものです。

お話を伺い、北区で積み上げてきた「顔の見える保健・医療・介護の連携」の強みが、コロナ禍でも発揮されていると感じました。

第7波は、未だ収束が見通せず、保健所・医療現場の逼迫はすでに限界に達しつつあります。実際には、入院も重症者を優先せざるを得ない状況であり、在宅療養支援が並行して、いのちをつなぐ局面となっています。

全庁支援も行いながら保健所を支え、北区が財政支援も行って、医師会をはじめ、関係機関と連携を強化し、この難局を何としてものりこえたい。

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