北区の新型コロナウイルス感染の現状と対策

 11月30日、北区議会健康福祉員会(花見たかし委員長、山崎たい子副委員長)が開会され、11月以降、新規患者数の増加傾向が強まっている新型コロナウイルスのとりくみについて、北区保健所より報告がありました。(以下概要)

 9月以降の北区民の患者発生状況は、10月初旬から上昇に転じ、11月14日~20日で49名。11月21日~27日で63名と、8月のピークであった53名を超え、過去最高の推移となっている。

 9月までは、30歳未満が多かったが、10月以降は30~59歳の割合が高くなっている。また、感染経路が不明の方は、一貫して半数以上いる傾向は続いている。

 発症から診断までの日数は、3日間以内が多いが、中には症状が軽い人で、受診に至らない方もおり、早期の受診が必要。濃厚接触者からの2次感染は、飲食店が高い。

 北区の対策、取り組みは、

・診察、検査医療機関71か所で、発熱患者にPCR 検査とインフルエンザ検査を実施。・軽症患者のPCR検査は2か所の検査センターで、中等症以上の患者のPCR検査を含む検査と処方は3か所のコロナ外来で実施している。

・病院や高齢者施設など新規入所者への社会的検査の実施手順を医師会と調整。

・濃厚接触者などに対する積極的疫学調査やクラスター対策は、保健所が実施。

・入院医療については、軽症の場合、区内4か所の病院が受け入れ(最大で一日50人程度を確保)中等・重症の場合は、東京都が広域に確保。宿泊療養施設は、東京都が都内に9か所確保。今後の患者増に備え、自宅療養支援として、パルスオキシメーターと食品配送を準備している。

・保健所の体制については、感染症の発生動向を踏まえて、職員の応援を含め、必要な人的体制を確保する。以上。

 東京都医師会長をはじめ、専門家からは、個々の感染予防対策に頼るレベルは過ぎている。政治・行政の責任ある対策が強調されています。GO TOトラベルの見直しもようやく実施されようとしています。無症状の感染者を早期に発見、保護し、感染拡大を抑制するためのPCR検査の拡充と保護、追跡の強化、医療機関への財政支援を引き続き求めていきます。

健康福祉員会で配布された資料より

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