高すぎる国民健康保険料は引き下げを

 忸怩たる思いがある。非正規雇用。単身の50代の男性。国保料が払えず滞納し、お金の心配から、体調が悪くても病院にかかれなかった。

 ご相談を頂き、すぐに区役所の窓口に行って保険証を発行してもらい、病院を受診したが、すでに癌が進行していた。「病院にかかれただけでも良かったよ」と笑った男性の顔が今も目にやきついている。

 自営業や非正規雇用、高齢者などが加入する国民健康保険。その保険料は本当に高すぎる。中小企業の協会けんぽに比べて約2倍。4月からは、一人ひとりにかかる均等割が52200円に、また値上がりした。子どもにもかかる均等割。家族が増えるごとに倍増。均等割をなくすだけで、保険料は半分になる。

 全国知事会も、公費1兆円の投入で国保料の権限を求めている。先日、墜落したと言われているF35の兵器100機以上を、アメリカから購入する費用は2兆円。税金の使い方を変えてほしいと心底思う。

 北区で、18歳未満の子どもの均等割を半額に軽減する費用は、約1.1億円。福祉やくらしに使える北区の財政調整基金は、2018年度末、117億円。やればできるではないか。

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