グリーンインフラと温暖化対策

7月20日(月)女性議員サマーセミナーに参加し、グリーンインフラと温暖化対策を学びました。

地球温暖化による急激な気温上昇で必須になった「樹冠被覆と高木管理体制」と題し、藤井英二郎千葉大学名誉教授がお話しました。

日本でも熱中症で死亡する人は年間1500人を超え増加している。とりわけ都市部は、コンクリートで熱をためやすくとても暑い。そうした中、国際的に温暖化対策として各国が力を入れ取り組んでいるのが、街路樹と樹幹被覆率を増やすことである。

(樹幹被覆率 Tree Canopy Coverage, TCC とは、上空から樹木の冠を地面に水平投影した時にできる陰影の面積が、対象敷地全体に占める割合を指す。樹木の枝葉が地面を覆うことによって涼しくなり、樹冠が大きいほど、都市のヒートアイランドの緩和、冷房に関わる省エネルギー化など、環境機能が高まると考えられている)

そうした中、海外都市は樹冠最大化を目標にかかげ、フランスなど欧州や中国、韓国でも街路樹と樹冠被覆を30%~40%へ増やす計画を推進している。

(最近では、オーストラリア・メルボルン市が、2012年時点で20%だった樹幹被覆率を、2040年までに40%にするという目標をかかげた。アメリカ・ニューヨーク市でも、現状22%を2040年までに30%に引きあげる計画を発表した。こうした目標達成には、今後10年あまりで200万本近い木を植える必要がある数値)

一方、日本は異常なほど逆行し、東京都内の樹冠被覆率は、2013年9.2%が、2022年は7.3%と減少している。

また、管理の在り方も、長い年月の見通しで高木を育て緑を拡げる剪定ではなく、盆栽・庭木剪定型、強剪定で芽の先が伸びず、かえって幹の中間から中途半端な枝などが出て伐採にさらにコストをかけている状態。

街路樹が育たない悲惨な管理状況と指摘。行政の職員の専門性を高め、樹木医や剪定・管理業者と研修を行い、長期的見通しで樹木を育て管理する必要があると強調されました。

世田谷区土木部豪雨対策・下水道整備課の釘宮氏より、世田谷区のグリーンインフラについてお話を頂く。

同区では、水害防止のために「グリーンインフラ」を積極的に推進、道路や公園などに雨水貯留浸透施設や民地における雨水浸透ます、トレンチ、タンク設置助成の他、今年度、民有地の庭に雨庭を、モデルで設置し、効果の検証や調査を行うモデル事業をスタートさせ、将来的に助成制度もつくり普及をめざしている。北区でも学びをいかしていきたい。

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