2026.09.28
緑や日陰の確保、カーボンオフセットにつながる森林整備体験、生ごみ減量やリサイクルの推進、セーフティネット住宅、空家の利活用を求める
9月28日(月)、決算特別委員会、産経・土木費の集中審議。以下、質疑を行いました。
●人にやさしいまちづくりのあり方として、緑や日陰の確保について
王子駅から豊島5丁目団地までの通称バス通り「補助88号線拡幅事業」は、全線完了をR11年3月末として、20年以上工事が続いています。すでに電線の地中化も進められ、空は広々としておりますが、溝田橋交差点から北側は、街路樹が1本もありません。
問、地域の方から、「樹木は植えないのか」「日影がほとんどなく、夏は大変」との声を頂いています。都との協議はどうなっているか。
区の答弁、全長780m。幅員11mを20mへ拡幅する工事。豊島2丁目から4丁目間の480m工事はすでに完成。東京都からは、残りの区間の完成とあわせて街路樹も整備すると聞いている。工事日程、明らかになり次第、示していく。
ベビーカーを押す。シルバーカーや杖で歩くなど日傘も使いづらい状況もある。一日も早く、樹木の植栽をすすめて頂くよう東京都に要望してほしい。
また、一方で樹木は、すぐには大きく育たない状況もあります。
今年8月、ソウル市では熱中症など気候危機の影響の下、2028年までに市内全ての歩道を日陰でつなぐという大規模な都市計画「日陰を歩く権利」を発表した。
問、歩道が広い場所では、枝葉の茂る樹木を植えるのはもちろん、樹木が育ちにくい狭い歩道や地下インフラの上には、可動式の日除けやひさし、小型のシェルターを設置するようです。北区でそうしたインフラ整備をすすめているところはあるか。
区の答弁、日陰の機能は認識しているが、区道は狭いところもあり、日除けの安全性も課題。千代田区の駅前空間で可動式の日除けを実験しているところもある。安全性も含め、北区内で可能かどうか注視していく。
日陰を「市民の健康と日常生活を守るインフラ、基本的な都市サービス」として位置づけるまちづくりを、ぜひ北区でもいかして頂くよう要望する。
●森林整備体験事業について
問、北区では、カーボンオフセットにつながる森林整備体験事業を、群馬県中之条や、北海道の十勝清水町で子ども達の植樹体験として実施しています。私自身も何度か見学させて頂きましたが、こども達が自然の中で、森や樹木の大切な役割を、五感を通じて学ぶ貴重な体験となっていると感じました。本事業の成果についてお聞かせください。
区の答弁、R7年度は、小学校5、6年生対象に、CO2削減やカーボンオフセットにつながる体験型事業として実施。6月に、1泊2日で中之条へ15名。7月に、2泊3日で十勝清水町に26名が参加。植樹や木工体験など通じて木や森の大切さを学んだ。成果としては、植樹をはじめ、地域の人々との交流で、人と地域のつながりも感じられたこと。自分事として環境について考え、紙を大切にすることやリサイクルなどの意識につながったこと。また、将来、森林の仕事にかかわりたいという感想を寄せた子どももおり、次世代の環境への意識向上につながる取り組みになっている。
未来を感じるとても大事な事業だ。中之条では、ファシリテーターや大学生ボランティアがいてハブ機能があるが、十勝清水は、両市の職員負担が大きいかなと感じている。ぜひ持続できる事業となるよう要望する。
●生ごみの減量やリサイクルについてうかがいます。
東京23区のR7年度の可燃ごみは約150万トンでその23%、約4分の1は生ごみ。そして生ごみの80%は水分と言われているので、わざわざ水分を燃やすことの矛盾、CO2排出やエネルギーコストを減らす必要を痛感しています。
北区はR7年度、事業系生ごみを減らそうプロジェクトとして、区内飲食関係事業者と協働して、生ごみや食品ロスの減量化やバイオマスリサイクルなどの実証実験を行いました。とても期待をした取り組みでしたが、成果と課題を簡潔にお聞かせ下さい。
区の答弁、生ごみや食品ロスの減量に対する意識変容につながった。一方で、経済的負担や減量策の実践に伴う人的負担など、継続的にとりくみをどうすすめられるか等、課題が見つかった。
昨今は、一定規模のオフィスビルに入っている飲食店から排出される事業系生ごみを集め、ビル内に設置されたバイオマス設備でエネルギー活用する事例も報道されています。廃棄物を資源として活用する「サーキュラーエコノミー」の取り組みを、民間企業とも連携し、北区でもぜひ研究、検討してほしい。
問、家庭系の生ごみ減量について、フードドライブや生ごみ処理機購入助成など、R7年度の成果と課題についても、お聞かせください。
区の答弁、食品の未利用、福祉団体にも協力よびかけ6891件も集まった。生ごみ処理機器の購入助成も利用が拡大しており一定の役割に寄与していると認識している。課題としては、制度の認知度を向上させ継続をはかりたい。
北区でも、リサイクラー活動機構の皆様が、生ごみを資源化するコミュニティファームの講演会やコンポストのワークショップも取り組まれている。
新宿区では、昨年、食品ロスモニターを400人募集し、その成果の見える化に取り組んでいる。北区でも参考とし、生ごみの減量、リサイクルの更なる推進を要望します。
●セーフティネット住宅等の専用住宅について
問、R7年度は、民間賃貸住宅の実績が残念ながらゼロでした。制度上の課題について、どう評価されているか。
区の答弁、高齢者、障害者の孤独死や残置物、家賃滞納、近隣トラブルなど大家の不安が大きいことや、制度として構造の面積や設備、家賃軽減住居として、10年以上運営するなどのハードルがあるととらえている。
問、大家さんの不安解消に向けて、北区はどう取り組んでおりますか。
区の答弁、居住支援協議会に福祉系の学識経験者3名も交え議論を進めている。大家さんへの入居後のサポートのあり方など、住宅確保要配慮者に貸しやすい環境づくりについて検討をすすめている。
実績にむすびつくよう鋭意、検討を求める。
●北区の空き家利活用について
問、障害者支援にたずさわる法人などから、GHで活用できないかと登録しているがすすまないとの声を頂いています。R7年度、区としての取り組みや評価、課題をお聞かせください。
区の答弁、地域解決型で1件、共同住宅型で1件の2件の申し込みがあるが、紹介できる物件を広報等で募ったが貸主がいなくてマッチングに至らず。空家を提供して頂ける所有者の発掘が課題である。
不登校の子ども支援やひとり親の低廉な住居確保、障害福祉など、要望を頂いています。空き家の利活用で、共生のまちをともにつくる取り組みとしても、実績ができることを要望します。

